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本日公開の最新朗読作品『刑事が迫った捜査線上の奇妙な話』のご案内です。

【作品紹介】

その声は、八十年前に死んでいた——。

ベテラン刑事が明かす、警察の公的記録から抹消された「四つの怪異と狂気」。

死亡推定時刻の直後、留守電に残された戦時中の死者の声。
ダムの底に沈んだはずの「幻の町」を網膜に残して死んだ男。
人間を精巧に模した“何か”の異様な解剖劇。
そして、警察が捜索する足元で、自ら埋めた死体の上を踏ませて密かに狂喜していた殺人鬼の告白——。

怪異なのか、それとも人間そのものの狂気なのか。現実の理屈が崩壊する不可解な事件の数々を、朗読でお届けするミステリーオムニバス。


【各話あらすじ】

沈んだ町 
ダムの崖下で見つかった身元不明の男。
その遺体の網膜から抽出されたのは、半世紀前に水没し、地図から消えた「倉橋町」の白黒映像だった。
接点のないはずの町を、男はなぜ死の直前に見ていたのか。
「水位が下がる夜、見た奴は戻らなくなる」という老人の伝承。
そして男のスマホに遺された、水底で提灯が灯る異様な画像。
男が最後に辿り着いた「沈んだ町」の真相とは。

人間ではない 
雑居ビルの地下で、壁に直立した状態で発見された男の遺体。
解剖を担当したベテラン監察医は、開始わずか30分で「継続困難」を宣言する。
モニターに映し出されたのは、人命を精巧に模した“別の何か”の内部構造だった。
一致しないDNA、人類の進化系統にない骨格。
やがて解剖室の暗闇から、湿った呼吸音が漏れ出し始める。
横たわる異形がもたらす極限のショックホラー。

踏みしめる足
7年前に起きた失踪事件。
何度も聞き込みに訪れた親切な男・島田の自宅で、刑事はある違和感を抱いていた。
島田は捜査協力的な姿勢を見せながらも、ひたすら警察官たちの「足元」だけを粘りつくような視線で見つめていたのだ。
時を経て逮捕された島田が取調室で白状した、背筋も凍る「真の目的」とは。
人間の内側に潜む狂気と、土の感触が脳裏に焼き付く後味の悪い傑作ミステリー。

その声は八十年前に死んでいた 
都内の安アパートで発見された男の孤独死。
事件性なしと見られた現場で異彩を放っていたのは、死亡推定時刻の直後に録音された古い留守電のメッセージだった。
音声鑑定に回されたその声は、なんと昭和19年に死んだはずの思想犯のデータと完全一致する。
顔も年齢も異なる二人を結びつけるものは何なのか。
男の部屋に残されたノートには「器が変わるだけ」と書き殴られていた。
80年の時を超えて響く声の恐怖を描く。

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