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本日公開の最新朗読作品『エレベーターに閉じ込められた二人の奇妙な会話』のご案内です。

【作品紹介】

数分間の閉じ込め。見知らぬ二人。
それは単なる故障か、それとも世界のバグか。

運命のズレを直す謎の作業員。
心の中の罪を裁く真鍮の天秤。
嫌な思い出を買い取る謎の女。
ワイヤーの切れた箱で始まる死神の面接。
そして、地球滅亡を誤解した二人の絶望。

密室で交わされる不可解な会話の果てに、扉の向こうで待ち受ける衝撃の真実とは――。

本編はぜひ動画でお楽しみください。

個人的なおすすめの話は「死神の面接」です。


【各話あらすじ】

第1話:予約された故障 
「あと三分二十秒で動きますよ」――エレベーターに閉じ込められた会社員に、作業着の中年男は淡々と語り出す。これは故障ではなく、世界のズレを正すための『時間調整』なのだと。もしこの停止がなければ、男は交差点でトラックに撥ねられていたはずだった。男の言葉通り無事に動いたエレベーターを降り、難を逃れた会社員は胸を撫で下ろす。だが、見慣れたはずの街の信号機を見上げた瞬間、彼は息を呑むことになり……。

第2話:死神の面接 
「ガコン!」という衝撃音とともに停止したエレベーター。大事な面接を控えパニックになる就活生の前に、自らを『死神』と名乗る男が現れる。「ワイヤーが切れたこの箱で、生き残るための自己PRをしなさい」。就活生は生存をかけた必死の自己PRを始める。泥臭く生き汚い言葉を重ねる就活生に、面接官は満足そうに「合格」を言い渡すが、動いたエレベーターの中に男の姿はなく、足元には一枚のメモが落ちていた。

第3話:地球最後の避難所
 激しい揺れの末に停止したエレベーターの中、研究員の男は青ざめていた。「巨大隕石が落下し、地上は全滅した!」と叫ぶ彼に対し、一緒に閉じ込められた大学生はあまりにも能天気。サークルの飲み会やキャンセル料の心配ばかりする若者に、研究員は「人類最後の二人として絶望しろ!」とパニックになる。やがてプシューッとエアが抜け、緊急安全装置が解除された。死の世界覚悟で開いた扉の向こうに広がっていた光景とは――。

第4話:天秤 
定員九名の箱に、乗客はたったの二人。それなのに不気味な過重ブザーが鳴り響き、エレベーターは停止した。苛立つビジネスマンに対し、古風なコートを着た男は真鍮の天秤を掲げて告げる。「この箱は、あなたの心の中の重みに耐えかねて止まった」と。動き出すための条件は、胸に秘めた『罪』を告白すること。ブザー音に追い詰められた男は、かつて同僚を陥れた過去を涙ながらに語り始めるが……。

第5話:記憶の売買 
仕事の失敗続きで疲れ切ったサラリーマン。閉じ込められた暗闇の中で、大きな革鞄を持った謎の女性から「その嫌な記憶を千円で買い取りましょうか」と持ちかけられる。半信半疑のまま取引に応じると、高周波音とともに頭の奥がフワリと軽くなった。動き出したエレベーターの中でポケットを探ると、そこには見たこともない奇妙なコインが。そして彼は、自分がなぜ落ち込んでいたのか、その理由すら思い出せなくなっていた。

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